目を覚ますと、裕福な家庭の伯爵令嬢エレナ·ベルモンテになっていた！

戸惑ったのもつかの間、「エリー」として豊かな貴族令嬢の人生を楽しみ、ホテリエだった前世の経験を生かし、家門の新事業としてホテル経営を提案する。 すると父ベルモンテ伯爵はこのホテルの経営管理を「シェイン・イグニッツ」に任せると言うが…

その名を聞いたエリーはふと思い出した。 ここはまさに自身が楽しんでいたゲーム、「ホテルロマンス」の中の世界だということを！

もともとの夢だったホテル経営、そして推しキャラだけど攻略不可能だったNPCのシェインとのロマンス。 二兎を追うことができるという期待に満ちたエリーだったが…。

「え？令嬢がホテル経営を？あなたにできますか？」

初めて会ったとてもハンサムなシェインは、鼻で笑っているようだった。 シェインは分別のない貴族令嬢の経営参加を露骨に嫌がり、頑固おやじのような発言を繰り返すが…。