ひょんなことから疲弊物BL小説に憑依した。
私は一歩間違えれば、異能力を持つ皇帝にいつ殺されるかわからない危険な状況にある薬剤師。
「陛下、ガイドをお探しにはならないのですか?」
原作通りに話が進むよう、手遅れになる前に身を引くことにした。
しかし……
「俺は今のままで十分、満足してるよ」
「そんなバカな」
夜な夜な異能力を使って
あんなことやこんなことをしていた人が猫かぶってるんじゃないわよ!
まずいことになった。
帝国中に私が有能だってウワサも広まってしまうなんて。
いや、辞めさせてくださいー!